2014年11月15日(土)〜2015年1月25日(日)

正月はめでたい!

昔も今も変わらず、正月はめでたく、にぎやかなものです。
門松や注連縄・鏡餅を飾り、大人たちは年始の挨拶にまわり。
子どもたちは正月ならではの遊びに興じて、街は賑やかだったことでしょう。
一方、宮中をはじめ、一般庶民の間でも
正月には新年の健康と幸福を願う儀礼や行事が行われます。
にぎやかな正月の風景とともに、行事それぞれにこめられた願をご覧ください。

会期
2014年11月15日(土)〜2015年1月25日(日)
料金
入場無料
展示解説
11月29日(土)・1月17日(土)
体験講座
12月6日(土) 幻の正月玩具ぶりぶりを作ってみよう!

1,正月の風景

 昔も今と変わらず正月はにぎやかなものでした。万歳や大黒舞などの芸能者が家々をまわり、厄を祓って福を授けました。人々は初日の出を拝んだり初詣に参拝したり、年始の挨拶にまわったのでしょう。正月の風景には正月ならではの風物詩が多く描かれています。

<展示資料>
『とこしなへ』『冨士三十六景』『〈諸国図会〉年中行事大成』『〈絵本隅田川〉両岸一覧』『椿年画譜』『わすれくさ』『〈四季遊覧〉江戸年中行事』『俳諧図会』


『とこしなへ』(寅―86)

『〈絵本隅田川〉両岸一覧』(126-117)




『〈諸国図会〉年中行事大成』(160-30)

『椿年画譜』(77-6)




2,お正月の儀礼と故実

 市井の賑やかな正月とは違い、宮中では四方拝などの儀礼がとりおこなわれ、厳かな正月をすごしました。また、宮中のみならず多くの人々の間で広く知られた儀礼や行事には新たな年が健康で幸福であるようになどの願いがこめられたものが多くあります。

<展示資料>
『元日節会集』『四節会図』『〈本朝〉歳事故実』『年中風俗考』『〈東都吉原〉郭のいろは』『魚猟手引』


『元日節会集』(109-100)

『世諺問答』(46-16)




3,お正月飾り

 門松や注連縄に鏡餅などの正月飾りは正月には欠かせません。正月飾りは、正月にやってくる歳神様を迎え、歳神様への供え物として飾られました。現在ではみられない飾りもあります。

<展示資料>
『歳時記図会』『松の落葉』『〈増補〉日本年中行事大全』『日本永代蔵』『骨董集』『徳川盛世録』『節分及正月行事図』『飾物図』『五節句飾図』


『〈増補〉日本年中行事大全』(119-13)

『節分及正月行事図』(95-135)




『徳川盛世録』(9-81)

『日本永代蔵』(135-24)




4,子供たちの正月

 凧あげに羽子板・鞠つきにかるた、今でも正月ならではの遊びである数々を、昔の子供たちも楽しんでいました。正月の風景を描いた書には外で様々な遊びを楽しむ子どもたちの姿が多く見られます。

<展示資料>
『天和長久四季あそび』『〈本朝〉歳事故実』『幼稚遊昔雛形』『諸国羽子板標本』『〈江戸府内〉絵本風俗往来』『うなゐのとも』『年中行事故実考』『〈古今百風〉吾妻餘波』『笑門福々双六』『新版餅尽愛度双六』


『天和長久四季あそび』(92-159)

『〈本朝〉歳事故実』(76-90)


『諸国羽子板標本』(申-11)




5,新年の縁起物

 絵馬に初夢、宝船に七福神などの縁起物には1年の健康や幸福だけでなく、新年にあたってある種の信仰としての多くの人々それぞれの願いや祈りがこめられています。新年の開運を願って縁起を担ぐ縁起物の数々をご覧ください。

<展示資料>
『古今要覧稿』『宝船集』『うなゐのとも』『絵馬集』『宝船の錦絵』『しほうりぶんしやう』


『絵馬集』(142-4)

『宝船集』(子-124)


本企画展図録のご紹介

A4 16ページ 110g 300円 残部僅少です
図録のご購入方法は刊行物・グッズ/図録のページをご覧ください