訓蒙図彙

きんもうずい136-8214冊

 本書は1666(寛文6)年、京の朱子学者・中村惕斎(てきさい)(1629~1702)が編さんした日本で最初の百科図鑑です。天文地理から器具や建築、人物、動植鉱物におよぶ、さまざまなものや事柄について、達者な絵を載せ、漢名の見出しと和名・簡素ながら学問的な解説を記しています。

 惕斎は本書を、こどもに諸物の名とその特徴を教えるために著したといわれますが、おとなたち-とりわけ学者でない一般の人々にも大いに迎え入れられ、何度も再版が重ねられました。日本ばかりでなく、ドイツ人のケンペルが著した『日本誌』(1727年刊)にも、この『訓蒙図彙』が転載されています(もっとも本物の『訓蒙図彙』に比べ、絵や字はかなりヘタクソですが・・・)。


天文の部では、日蝕や月蝕の解説も

犬、ヒツジ、猫、ネズミ




ひえ、麻、そば、麦

ウ、まなづる、おしどり、カイツブリ