2007年6月09日(土)〜2007年8月05日(日)

西尾をまなぶ。西尾をうたう。

~岩瀬文庫の西尾資料(二)~

 貴重な蔵書を求めて全国から研究者が訪れる岩瀬文庫。しかし、一方で岩瀬文庫は、地元西尾資料の宝庫でもあります。ふるさと西尾の教育と文化の向上に力を注いだ文庫創立者の岩瀬弥助は、蔵書目録に三州史料の部門を設け、積極的に郷土資料を収集し、また地元の文化人たちも著書や蔵書を寄贈し、その充実を援けました。これらの西尾資料をご紹介する企画展の第二弾として、三州史料の“地誌(地図・郷土誌)”“詩文歌俳(漢詩・漢文・和歌・俳諧)”の項目から主なものをご紹介します。その多くは、かつてこの西尾に生きた人々によって記された本です。郷土の歴史や文化を明らかにし、書物に書き留めて後世に伝えようとした学者たち、あるいは西尾の風物や自らの想いを詩や和歌、俳句にのせて、多くの人に伝えることを願った文化人たち。本展を通し、そんな西尾人たちの足跡に触れていただければ幸いです。

会期
2007年6月09日(土)〜2007年8月05日(日)
料金
入場無料
展示解説
6月23日(土)・7月28日(土)
古文書講座
7月7日(土) 岩瀬文庫の西尾資料を読んでみよう

西尾をまなぶ ~地誌・地図~

<展示資料>
西尾草創伝(74-38)・西尾図(139-24)・西尾城図(子-72)・西尾新屋敷家中屋敷図(丑-72)・ 三河西尾(子-405)・西尾総覧(9-103ト)・三河国地図(子-77)・三河図(子-271)・愛知県地図(寅-331)・幡豆郡全図(丑-83)・三河国二葉松(23-102)・三河刪補松(73-42)・三河堤(168-81)・三河志編纂稿本(168-80)・三河志(140-78)・三河志(136-109)・三河志(94-15)・三河国古蹟考 (97-59)・愛知県名所図録(90-32)


『三河国地図』(部分) 森謹斎幸安 宝暦2(1752)年

『三河西尾』(部分) 吉田初三郎 昭和27年頃




『三河国』岡田文園 天保8(1837)年




『三河志』(編纂稿本) 渡辺政香編

『三河志』(完成稿本)




西尾をうたう ~詩文・歌俳~

漢詩漢文
『随宜軒詩文稿』(158-76)・『雲山樵唱』(119-401)・『恬堂詩文鈔』(95-147)・『丹羽文虎先生文集』(117-15)・『矢島耻堂遺稿』(166-23)・『保宝葉園賀讌詩歌』(160-112)

和歌
『類題三河歌集』(63-51)・『三河の玉藻』(96-173)・『い曽のた麻裳』(26-20)・『四季の山ふみ』(11-48)・『春可流集』(124-149)1冊・『水月堂百首』(173-146)・『短冊帖』(49-31イ)

俳諧
『棚尾源左衛門雑俳集』(95-109)・『若竹第一句集』(172-96)・『綿弓』(196-85)

西尾をうたう
『三河国詩歌』(37-26)・『福生院梅花帖』(166-132)・『寺津十二景』(126-81)


『随宜軒詩文稿』羽生水安 幕末明治

『類題三河歌集』慶応2(1866)年 竹尾正久編




『福生院梅花帖』渡辺政香編

『三河の玉藻』明治19(1886)年 安藤富助編




『短冊帖』幕末~大正の三河の俳人・歌人の短冊

『短冊帖』より


本企画展図録のご紹介

A4 21ページ 100g 300円
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