2022年3月05日(土)〜2022年5月08日(日)

刀 ~書物からみる刀の魅力~

人々を魅了してやまない刀。
古典籍の宝庫・岩瀬文庫の蔵書の中にも刀に関する資料が多数見られ、昔の人の刀への関心の高さがうかがえます。
本展では、そんな岩瀬文庫の古典籍などを通して、刀作りの技術や工夫、刀の歴史、刀にまつわる秘伝などを紹介し、ただ「美しい」「かっこいい」だけではない刀の奥深い魅力に迫ります。

会期
2022年3月05日(土)〜2022年5月08日(日)
料金
入館無料
展示解説
日時:①3月19日(土) ②4月16日(土) 午後1時30分~ ※どちらも同じ内容です。
会場:岩瀬文庫地階研修ホール
※要予約。3月5日(土)午前9時から電話または直接岩瀬文庫へ。
古文書講座「刀に関する本を読んでみよう!」
日時:5月8日(日)①午前10時~11時30分 ②午後1時30分~3時 ※どちらも同じ内容です。
会場:岩瀬文庫地階研修ホール
資料代:100円
定員:①、②ともに15名
※要予約。4月23日(土)午前9時から電話または直接岩瀬文庫へ。
バルーンアートで刀をつくってみよう!
日時:3月27日(日) 午後2時~
会場:岩瀬文庫地階研修ホール
講師:バルーンパフォーマーCB
対象:小学生以下のお子さまとその保護者
定員:12組
※要予約。3月10日(木)午前9時から「西尾市電子申請・届出システム」で申し込み
岩瀬文庫のミニミニひなまつり
会期:2月5日(土)~4月3日(日)
会場:岩瀬文庫1階休憩室(10:00~16:00)
小さなひな飾りがならぶコーナー展示。
※「ひなまつりスタンプシールラリー」はコロナウイルス感染拡大防止のため中止になりました。

第1章 刀を作る

刀は、鋼を鍛えて刀の形を作り、焼きを入れ、研ぎ、鍔などの刀装具を作るという工程を経て完成します。刀を作るこれらの工程は一人の職人が行うのではなく、刀鍛冶や研師、金工師といった職人がそれぞれ分担して行います。美しく強い刀は、職人たちの技術と工夫の結集といえるでしょう。この章では、そんな刀作りの工程や職人たちの技術を紹介します。


『延喜式』(27-75)

『剣工秘伝志』(101-230)




『職人歌合』(子-128)

『装剣奇賞』(5-67)




3_延喜式


6_剣工秘伝志


7_職人歌合


10_装剣奇賞




第2章 戦と刀

現代では主に美術品として愛好されている刀ですが、本来、刀は戦における武器の一つです。時代とともに戦法が変化するのに従い、刀もその姿を変えてきました。また、戦は刀のみを用いるわけではありません。弓や槍など様々な武器がある中で、刀がどのような位置づけにあったのか、見ていきましょう。


『刀剣図考 初編・二編』(2-18)


『小烏丸太刀之図』(辰-43)




『武器図考』(67-87)


『軍用記』(143-95)




14_刀剣図考


15_小烏丸太刀之図


18_武器図考


19_軍用記




第3章 象徴としての刀

刀は戦で武器として使うだけではありません。古来、人々は刀を神聖なものとみなして寺社の宝物としたり、節会や内宴などの儀礼的な場で着用したりしていました。また、江戸時代になって戦のない平和な世となると、武士にとっての刀のあり方も実用的なものから象徴的なものへと変っていきました。


『本邦刀剣考』(25-103)


『徳川盛世録』(9-81)




『徳川時代四時風俗』(午-61)


『名物帳』(73-72)




23_本邦刀剣考


24_徳川盛世録


27_徳川時代四時風俗


30_名物帳




第4章 刀にまつわる秘伝

刀は常に武士の身近にあるもの。そのため、刀や刀装具の目利きや鑑定は武士の嗜みとされたり、刀の形や疵(きず)などから吉凶を判じる「剣相」が行われたりしました。また、江戸時代になると、実際に刀で人を斬る機会が無くなったため、刑死した人間を用いて試し斬りが行われたり、切腹のときに自分の腹を上手く切れない武士が増えたため、切腹の作法が細かく決められたりしました。この章では、そんな刀にまつわる様々な秘伝を紹介します。


「据物仕懸様画図之巻」(『山田家秘伝巻物』[丑-1]より)


『切腹口訣』(166-150)




『無辺流豊和秘言抄』(48-4)


『金工鑑定秘訣』(17-13)




32_据物仕懸様画図之巻


37_切腹口訣


38_無辺流豊和秘言抄


41_金工鑑定秘訣


本企画展図録のご紹介

A4 20ページ 90g 500円
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