江戸の出版文化と蔦屋重三郎〜楽しすぎるよ!江戸の本〜
岩瀬文庫企画展示100回記念特別展(後期)
商業出版が盛んとなった江戸時代には、それまでの時代とは比べものにならないほど大量の本が出版されました。そのなかで、蔦屋重三郎をはじめ多くの版元が出版した黄表紙や浮世絵などは、庶民の娯楽として人々の暮らしを彩りました。昔の物語をパロディ化したり、ユーモアたっぷりの姿をしたキャラクターが登場したりと、読んで・見て・楽しむ本が盛りだくさんです。
100回目の企画展示(後期)である本展では、岩瀬文庫の蔵書を通して、蔦重らが当時の人々を魅了した本の数々をご紹介します。
- 会期
- 2025年8月30日(土)〜2025年11月30日(日)
- 料金
- 入館無料
- 開催場所
- 西尾市岩瀬文庫 2階企画展示室
- 関連イベント
- 関連行事はこちら。
はじめに 江戸の本をもっと知ろう!
和本のサイズは大きく5種類に分けられます。例外はありますが、多くは内容によって大きさが使い分けられていました。はじめに本のサイズと内容の関係についてご紹介します。
大本(おおぼん) | 『物類品隲』(8-98)
半紙本(はんしぼん) | 『おくの細道』(152-130)
中本(ちゅうぼん) | 『茶湯早指南』(9-ニ57)
3_本の大きさ
4_印刷方法
第1章 書物は広告なり!
蔦重は吉原細見に蔵板目録(自身が出版した書籍一覧)を載せるなど、江戸市中にもひろく頒布される吉原細見を広告として利用しました。また、吉原を宣伝するための手段として、吉原を題材とした書籍を多く出版しました。蔦重以外の本屋でも黄表紙や浮世絵に商品を登場させるタイアップ広告が広がるなど、本はPR手法のひとつとして用いられるようになりました。
巻末に出版した本の広告を掲載 | 『籬の花』(119-119)
大賑わいの吉原をアピール | 『明月余情』(107-76)
吉原の華やかな世界をPR | 『青楼美人合姿鏡』(99-125)
本文の中に広告を掲載 | 『賢愚湊銭湯新話』(119-253)
6_籬の花
7_明月余情
8_青楼美人合姿鏡
第2章 蔦重が彩る本の世界~狂歌本・黄表紙を中心に~
吉原から出発した蔦重は、出版で「天明狂歌」の流行を盛り上げ、黄表紙などの戯作類でも江戸の書物文化をリードしました。蔦重自身が流行の最先端をいく版元として注目をあびるとともに、彼が世に送り出した本は多くの人たちを魅了しました。そのいくつかをご紹介しましょう!
狂歌集の出版 | 『狂歌才蔵集』(26-79)
百人一首を真似た狂歌集 | 『〈百人一首〉古今狂歌袋』(65-17)
擬人化した銭が登場 | 『再会親子銭独楽』(119-185)
浦島太郎の後日談を描くパロディ | 『箱入娘面屋人魚』(119-190)
喜三二と春町のタッグ | 『長生見度記』(119-268)
蔦重作の黄表紙 | 『本樹真猿浮気噺』(119-175)
16_狂歌才蔵集
18_再会親子銭独楽
19_箱入娘面屋人魚
25_長生見度記
第3章 江戸の本屋の黄表紙たち
江戸の本屋は蔦重だけではありません。鶴屋喜右衛門(つるやきえもん)や西村屋与八(にしむらやよはち)などの多くの地本問屋たちもまた、様々な趣向をこらした黄表紙を出版し、江戸っ子の日常を彩りました。
京伝が草双紙のネタを育てる話 | 『作者胎内十月図』(119-257)/鶴屋版
魚類と青物の戦いと和睦を描いた黄表紙 | 『和睦香物』(119-271)/鶴屋版
架空の化け物を解説 | 『化物和本草』(119-241)/山口屋忠右衛門版
不思議な眼鏡で旅行を楽しむ | 『福徳寿五色目鏡』(119-426)/西村屋版
29_福徳寿五色目鏡
30_化物和本草
36_作者胎内十月図
37_和睦香物
関連行事
展示解説
【日時】
①令和7年9月27日(土)午後1時30分~
②令和7年11月22日(土)午後1時30分~
※➀②とも同じ内容です
【会場】
岩瀬文庫2階企画展示室 ※予約・料金は不要
古文書講座「黄表紙(きびょうし)を読んでみよう!」
【日時】
令和7年10月12日(日) ①午前10時~11時30分 ②午後1時30分~3時 ※➀②とも同じ内容です
【会場】
岩瀬文庫 地階研修ホール
【定員】
各回30名 ※要予約
【資料代】
100円
【申込】
定員となりました
体験講座「和装本をつくってみよう!」※前期展で開催した体験講座と同じ内容です
【日時】
令和7年11月15日(土) 午後2時~4時
【会場】
岩瀬文庫 地階研修ホール
【対象】
小学生以上 ※小学生は保護者同伴
【定員】
20名 ※要予約
【材料費】
200円
【申込】
定員となりました
重ね捺しスタンプラリー
4施設をめぐって5つのスタンプを重ねて捺して一枚の作品を完成させましょう!
江戸時代の多色刷り木版画体験です。
【開催期間】
令和7年11月30日(日)まで
【設置場所】
西尾市岩瀬文庫・西尾市資料館・旧近衛邸・西尾観光案内所
※各館の開館時間にスタンプを捺すことができます。
※詳しくはこちらをご覧ください。
西尾市べらぼー!クイズラリー
3館をめぐって歴史を探る旅へ!2館目からオリジナルグッズをプレゼント
【開催期間】
令和7年11月30日(日)まで
【設置場所】
西尾市岩瀬文庫・西尾市資料館・一色学びの館
※詳しくはこちらをご覧ください。
「岩瀬文庫オリジナルしおり」の配布
NHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公・蔦屋重三郎が出版した書物をデザインにあしらった、オリジナルしおりを来館者にプレゼントします。
※期間や配布方法など詳しくはこちらをご覧ください。
※オリジナルしおりは、西尾KIRARAロータリークラブからご寄贈いただきました。






