〈国重要無形民俗文化財指定30周年記念〉言祝(ことほぐ)-西尾の三河万歳師-
三河万歳は太夫(たゆう)と才蔵(さいぞう)による軽快な掛け合いで新春の福を祝う伝統芸能で、その源は江戸時代以前に遡ります。
素襖(すおう)を纏い、威風堂々とした立ち居振る舞いの太夫と、軽妙な動きで鼓を打ち鳴らす才蔵による祝福芸は現在の漫才のルーツともされ、多くの人に福と笑いを届けています。
今年は、三河万歳が国重要無形民俗文化財に指定されて30年という節目の年です。
本展では、市内の万歳師が残した史料を中心に、その活動の歩みを紹介します。
- 会期
- 2025年12月10日(水)〜2026年3月01日(日)
- 料金
- 入館無料
- 開催場所
- 西尾市岩瀬文庫 2階企画展示室
- 開館時間
- 午前9時~午後5時
- ※12月10日(水)の観覧は午前10時(特別展開会式終了後)からです。
第1章 三河万歳の起こり
江戸時代に三河万歳の拠点であった森下村・別所村・宿村にはそれぞれ由緒書が伝わっています。いずれも万歳の起源を権威(朝廷・幕府)と結び付けていますが、正確に物語っているとは言い難いものです。
本章では、万歳師が集住していた森下村に伝わった「森下万歳」の起源を紹介します。
1 第1章三河万歳の起こり
2 森下万歳の起源
3 吉良大夫説
4 応通禅師説
第2章 唄い、舞う万歳師
江戸時代の万歳師は陰陽師として公家の土御門家の支配下に入ることで身分が保証され、名字の公称使用や帯刀、関所の通行が許可されるとともに、関東での廻勤が認められるなどの特権が与えられました。一方で毎年の貢納が義務付けられ、土御門家の地方役所が置かれた吉田宿(豊橋市)まで届けていました。
本章では江戸時代の森下村の万歳師を取り巻く環境を紹介します。
5 第2章唄い、舞う万歳師
6 土御門家の支配
11 西尾藩の覚
16 小山田・鳥羽村の万歳師
第3章 関東を廻勤する万歳師
正月、江戸大名屋敷での廻勤を皮切りに万歳師たちの関東廻勤が始まります。江戸・関東各地を祝福して巡り、故郷に戻るのは3~5月でした。廻勤の途中で命を落としたり、地元芸能者との争いなど、その旅路は平坦なものではなかったようです。
彼らは毎年決まった場所を訪れては新春の祝いの舞を披露することで、自らの檀那場(得意先)を確立していました。檀那場は大名や旗本だけでなく、商家や町人、関東一円の村々にも広がっていました。
本章では、万歳師の廻勤など三河国外での活動の実態を紹介します。
17 第3章関東を廻勤する万歳師
20 「譲渡申檀那証文之事」
21 諸国廻勤
22 『冨士三十六景』
第4章 岐路にたつ万歳師
明治3 年(1870)、陰陽寮が廃止となり、土御門家による陰陽師(万歳師)の支配が終焉を迎えると、後ろ盾を失った三河万歳師の立場は一変しました。万歳師たちは檀那場での活動を守るため、新たな時代の荒波に抗い続けました。
しかし昭和20 年代以降、社会構造の変化により万歳師の活動は激減しました。職業としての万歳師は活動が先細っていく中、無形の民俗文化財としての保存・伝承へと舵を切ることになりました。
本章では明治維新後に万歳師たちが歩んだ、激動の約150 年を紹介します。
24 第4章岐路に立つ万歳師
25 公卿家への参殿
27 「記(万歳廻勤許可状)」
31 『御初穂日記帳』
関連行事
展示解説
【日時】
①令和7年12月13日(土)午後1時30分~
②令和8年1月31日(土)午後1時30分~
※➀②とも同じ内容です
【会場】
岩瀬文庫2階企画展示室 ※予約・料金は不要
三河万歳披露
【日時】
令和8年2月7日(土) 午前10時30分~11時30分
【会場】
岩瀬文庫 1階市民ギャラリー ※予約・料金は不要
【出演】
西尾市三河万歳保存会(西野町小学校御殿万歳部)
安城の三河万歳保存会
幸田町三河万歳保存会
古文書講座「三河万歳資料を読んでみよう!」
【日時】
令和8年2月28日(土) ①午前10時~11時30分 ②午後1時30分~3時 ※➀②とも同じ内容です
【会場】
岩瀬文庫 地階研修ホール
【定員】
各回30名 ※要予約
【資料代】
100円
【申込】
令和8年2月14日(土)午前9時から電話(0563-56-2459)または直接岩瀬文庫へ






