〈女子風俗〉化粧秘伝

おなごふうぞくけわいひでん17-363冊 文化10(1813)年

 人はその生涯の中で、いくつもの節目を迎えますが、中でも婚礼は最も華やかに盛大に行われる儀式のひとつです。このため、婚礼には様々な作法・調度・衣装などが細部にわたって定められてきました。現在にもつながって行くこれらの婚姻儀礼が整備されたのは江戸時代半ばと考えられており、その頃から数多くの婚礼に関する儀礼書(ハウツー本)が出版されています。本書は文化10(1813)年の秋に、佐山半七丸著作・速水春暁斎の挿絵で出版された、女性のお化粧マニュアルです。女性の化粧や髪型などが、絵入りで詳しく説明されています。


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