古書の博物館 西尾市岩瀬文庫

お知らせ


NHK2024年大河ドラマ「光る君へ」紀行で、当文庫所蔵の『枕草紙』(まくらのそうし)が紹介されました。
「春はあけぼの やうやうしろくなりゆく・・・」の冒頭で有名な枕草子は、今から千年以上前の長保3(1001)年ころ、高名な歌人を父に、漢文学者を叔父にもつ才女・清少納言(せいしょうなごん)によって書かれた日本最初の随筆文学です。
清少納言が書いた原本は現存しませんが、優れた文学として昔から多くの写しが作られ、読み継がれてきました。
当文庫所蔵の『枕草紙』は、公家の柳原紀光(やなぎはらもとみつ)が天明2 (1782)年に筆写し、柳原家の秘蔵とした本です。系統の確かさや、写し間違いの少なさで高い評価を得ており、日本古典文学大系や岩波文庫など、現在出版されている枕草子の底本(活字化などにあたり、よりどころとした本)になっています。

当文庫では、この『枕草紙』をはじめ、所蔵している全ての古典籍を実際にお手にとってご覧になれます。

場所:岩瀬文庫2階閲覧室
時間:午前9時~午後4時(閲覧受付は午後3時30分まで)
※予約や料金は不要です

古典籍の取り扱いが初めての方、不安のある方も職員がお手伝いしますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。