ミニ展示「岩瀬文庫と蔦屋重三郎」を開催
ミニ展示「岩瀬文庫と蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)」
会 期:令和7年1月7日(火)~12月
場 所:西尾市岩瀬文庫 2階ロビー
入 場:午前9時~午後5時 ※無料
休 館:祝日を除く月曜日、第3木曜日(3月は第2木曜日)、特別整理期間
出品資料:蔦屋重三郎が出版した書物、蔦屋重三郎やその周辺の人物に関する書物 など
いちどに展示する点数は2〜4点で、随時展示替えを行います
※駐車場が少ないため、なるべく公共交通機関でお越しください。
令和7年1月から放送のNHK大河ドラマ「べらぼう」の主人公として注目が高まっている蔦屋重三郎(蔦重)。
江戸時代を代表する版元で、名だたる作家や浮世絵師を次々と世に送り出しました。
一方、古典籍の博物館である岩瀬文庫は、江戸時代の書物を豊富に所蔵しており、
蔦重が出版に関わった書物も数多く所蔵しています。
このミニ展示では岩瀬文庫のコレクションを通して、蔦重やその周辺について、
1年間タイムリーにご紹介します。
※次回の展示替えは4月22日(火)を予定しています
4月8日〜4月22日の展示
・『契情買虎之巻(けいせいかいとらのまき)』
鳥山検校が遊女瀬川を身請けしたことを題材とした物語
・『人来鳥(ひときどり)』
蔦重が出版し、朋誠堂喜三二が序文を記した吉原細見
・『〈吉原細見〉家満人言葉(やまとことば)』
蔦重が出版した吉原細見。当時を代表する絵師・勝川春章が口絵を担当する
・『野翁物語(やおうものがたり)」
寛政年間を中心とした奇談や事件譚を収録。「長谷川氏妖怪の事」として長谷川平蔵家で起こった不思議な事件を紹介
・『当世風俗通(とうせいふうぞくつう)』
当時の男性ファッションについて髪型、衣服、履物などを紹介。作者は朋誠堂喜三二と推定される
3月26日〜4月6日の展示
・『青楼美人合姿鏡(せいろうびじんあわせすがたかがみ)』
当時を代表する絵師・北尾重政と勝川春章による、吉原の遊女の日常を描いた絵本
・『高漫斉行脚日記(こうまんさいあんぎゃにっき)』
主人公の高漫斉(こうまんさい)のモデルは平賀源内とされる黄表紙。作者は『金々先生栄花夢』と同じ恋川春町
・『三舛増鱗祖(みますますうろこのはじめ)』
版元の「鱗形屋」と隣のもぐさ店「三升屋」の宣伝用に作られた小説。本文中に鱗形屋孫兵衛の店先の様子も描かれる
・『明月餘情(めいげつよじょう)』(大正10年の複製)
吉原8月の行事である「俄(にわか)」の番付で、朋誠堂喜三二が序文を寄せる
・『娼妃地理記(しょうひちりき)』(大正15年の複製)
吉原の各町を一国に、遊女屋を郡に、遊女を名所に見立てて吉原を紹介する
3月18日〜3月25日の展示
・『青楼美人合姿鏡(せいろうびじんあわせすがたかがみ)』
当時を代表する絵師・北尾重政と勝川春章による、吉原の遊女の日常を描いた絵本
・『籬の花(まがきのはな)』
蔦重が初めて出版した「吉原細見」(吉原のガイドブック)。読みやすくて安いと好評だった
・『〈吉原細見〉家満人言葉(やまとことば)』
蔦重が出版した吉原細見。当時を代表する絵師・勝川春章が口絵を担当する
・『高漫斉行脚日記(こうまんさいあんぎゃにっき)』
主人公の高漫斉(こうまんさい)のモデルは平賀源内とされる黄表紙。作者は『金々先生栄花夢』と同じ恋川春町
・『三舛増鱗祖(みますますうろこのはじめ)』
版元の「鱗形屋」と隣のもぐさ店「三升屋」の宣伝用に作られた小説。本文中に鱗形屋孫兵衛の店先の様子も描かれる
3月4日〜3月16日の展示
・『江戸名所図会(えどめいしょずえ)』
江戸とその近辺の名所図会(名所旧跡の図と解説)。「錦絵」と題して鶴屋の様子が描かれる
・『竹斎老宝山吹色(ちくさいろうたからのやまぶきいろ)』
鶴屋喜右衛門が出版した黄表紙。薮医者・竹斎老の医療術の数々をご紹介
・『箱入娘面屋人魚(はこいりむすめめんやにんぎょう)』
冒頭に「まじめなる口上」として蔦重を描く。浦島太郎の後日談を描いた黄表紙
・『本樹真猿浮気噺(もときにまさるうわきばなし)』
蔦重自身が初めてストーリーを作った黄表紙。主人公は様々な珍商売を始めるがいずれも失敗に終わる
・『青楼美人合姿鏡(せいろうびじんあわせすがたかがみ)』
当時を代表する絵師・北尾重政と勝川春章による、吉原の遊女の日常を描いた絵本
・『籬の花(まがきのはな)』
蔦重が初めて出版した「吉原細見」(吉原のガイドブック)。読みやすくて安いと好評だった
・『婦多美賀多(ふたみがた)』
鱗形屋が出版した吉原細見。序文には二見浦(三重県伊勢市)の夫婦岩を見る遊女の姿が描かれている。
2月18日〜3月2日の展示
・『身体開帳略縁起(しんたいかいちょうりゃくえんぎ)』
蔦重自身がストーリーを作った2作目の本。巻末に新年の挨拶に訪れた蔦重が描かれている
・『箱入娘面屋人魚(はこいりむすめめんやにんぎょう)』
冒頭に「まじめなる口上」と題して裃姿の蔦重を描く
・『本樹真猿浮気噺(もときにまさるうわきばなし)』
蔦重自身が初めてストーリーを作った黄表紙。主人公は様々な珍商売を始めるがいずれも失敗に終わる
・『〈青楼奇事〉烟花清談(せいろうきじ えんかせいだん)』
吉原を舞台に昔の遊女や遊客たちの逸話を集めた読み本。作者は引手茶屋の主人 駿河屋市右衛門
・『青楼美人合姿鏡(せいろうびじんあわせすがたかがみ)』
当時を代表する絵師・北尾重政と勝川春章による、吉原の遊女の日常を描いた絵本
・『籬の花(まがきのはな)』
蔦重が初めて出版した「吉原細見」(吉原のガイドブック)。読みやすくて安いと好評だった
・『松のしらべ』
浅草の本屋、小泉忠五郎が出版した吉原細見。
2月4日〜2月16日の展示
・『江戸図(えどず)』
蔦重とほぼ同時代に刊行された江戸の地図。江戸城や吉原などの位置関係が見て取れる。
・『吉原十二時(よしわらじゅうにとき)』
卯の刻から寅の刻まで、吉原の一日を描いた絵本。。
・『江戸名所図会(えどめいしょずえ)』
江戸とその近辺の名所図会(名所旧跡の図と解説)。吉原の様子も描かれている。
1月21日〜2月2日の展示
・『三舛増鱗祖(みますますうろこのはじめ)』
版元の「鱗形屋」と隣のもぐさ店「三升屋」の宣伝用に作られた小説。本文中に鱗形屋孫兵衛の店先の様子も描かれる。
・『婦多美賀多(ふたみがた)』
鱗形屋が出版した吉原細見。序文には二見浦(三重県伊勢市)の夫婦岩を見る遊女の姿が描かれている。
・『根南志具佐(ねなしぐさ)』
平賀源内の最初の小説。宝暦13年の荻野八重桐が水死した事件を取り上げ、その真相をおもしろおかしく語る。
・『〈東都吉原〉郭のいろは(とうとよしわら さとのいろは)』
吉原をよく知る著者が、初心者のために吉原での遊び方を記したハウツー本。
・『青楼美人合姿鏡(せいろうびじんあわせすがたかがみ)』
当時を代表する絵師・北尾重政と勝川春章による、吉原の遊女の日常を描いた絵本。
1月7日〜1月19日の展示
・『狂歌奥都城図誌(きょうかおくつきずし)』
狂歌師の墓を書き集めた本。蔦重の墓も記録され、墓には蔦重の生い立ちが刻まれている
・『身体開帳略縁起(しんたいかいちょうりゃくえんぎ)』
蔦重自身がストーリーを作った2作目の本。巻末に新年の挨拶に訪れた蔦重が描かれている
・『籬の花(まがきのはな)』
蔦重が初めて出版した「吉原細見」(吉原のガイドブック)。読みやすくて安いと好評だった
・『花橘(はなたちばな)』
江戸の老舗 鱗形屋が出版した「吉原細見」
【展示予告】
令和7年5月24日から、江戸の出版文化と蔦屋重三郎について紹介する特別展を開催予定です。お楽しみに!