昭和11(1936)年に作成された『岩瀬文庫図書目録』は、高い網羅性と合理性を備え、長きにわたって使用されてきました。しかし、特殊な分類方法が現代ではわかりにくかったり、書名索引ができないなどの不便な点もありました。
 そこで平成12年度、より使いやすく現代の学問を反映した新しい蔵書目録と検索データベースの完成を目指した全資料の悉皆調査がスタートしました。
 名古屋大学の塩村耕教授を中心とした岩瀬文庫資料調査会による調査は、資料の一点一点に目を通し、カードをつくり、パソコンのデータベースへ入力するという地道な作業が続きます。著者や年代だけではなく、書写履歴、旧蔵者の書き込み、本の内容にまで踏み込んだ、これまでにない 、新しい「読める」古典籍目録を目指しています。
 平成22年11月には、これらの調査成果を反映した「古典籍書誌データベース(試運転)」のインターネット公開を開始。このデータベースは、簡易検索画面にキーワードを入力することにより、蔵書の細かな情報を横断的に検索することができ、岩瀬文庫の膨大な蔵書を的確にスピーディーに把握することができます。