古書の博物館 西尾市岩瀬文庫

お知らせ


疫病退散!姫魚あらわる!!

江戸時代後期の文政(1818-1829)のはじめ頃、肥前国(佐賀県・長崎県)の平戸の浜に下図のような奇妙な魚が現れ、疫病コロリ(コレラ)の流行を予言し、「私の絵を家に貼れば、コロリにかからない」と告げて、海中に消えました。

この魚の名は「姫魚(ひめうお)」。京都にあった奇談研究会「以文会」の議題を記録した『以文会随筆』(文政6年・水野皓山編)に収載されています。
「姫魚図」はコロリ除けのおまじないとして尊ばれ、絵を売り歩く人もいたそうです。

姫魚の出現から約200年、日本はまたコロリならぬコロナの蔓延に苦しめられています。

コロナとたたかうすべての人へ岩瀬文庫からのエールとして、この「姫魚図」を公開します。どうぞご自由にお家に貼ってください。



【意訳】
このような姿のものが、4月8日に肥前(佐賀県・長崎県)の平戸の浜に現れ、「私は龍神の使いである。今年から7年以内に各地にコロリという病気が流行し、多くの人が死ぬだろう。しかし私の絵を家に貼っておけばその病気を避けることができ、子孫繁栄する。今私が姿を現したのは、このことを告げるためである」と言うやいなや、海中に消えていった。その姿は約4.5~5m、顔は約90㎝ほどであったと人々が言っている。
       



ひめうおさまぬりえ  きれいにぬってね!


みんなでコロナ禍を乗り越えましょう!!


下記からダウンロードしてください!!


ファイルイメージ

姫魚図

ファイルイメージ

姫魚ぬりえ


 岩瀬文庫創設者の岩瀬弥助(1867~1930)は、当時世の中から軽視されつつあった古典籍をあえて収集し、明治41(1908)年に私立図書館として岩瀬文庫を設立公開しました。それは、最も大切な文化資産である書物を後世に伝えることこそが、重要な文化事業であると考えたからにほかなりません。設立100周年にあたる平成20年5月6日、西尾市はこのことを記念し、また弥助の高邁な志を末永く継承するために、書物文化についてのユニークな研究や功績のあった方を5年ごとに奨励・顕彰する「岩瀬弥助記念書物文化賞」を設置しました。
 第3回目では、選考委員会で検討を重ね、次のお三方の受賞が決しました。


西尾市岩瀬文庫の休館日を平成29年4月1日より、下記の通り変更いたします。
ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い申し上げます。

  • 月曜日(祝日を除く)
  • 12月29日から翌年の1月3日
  • 館内整理日(毎月第3木曜日、ただし7~9月を除く)
  • 特別整理期間(9月下旬~10月上旬の1週間程度)

にしお本まつり実行委員会企画 
塩村耕編
A5判 88ページ 定価(本体850円+税)
風媒社 2016年12月8日 第1刷発行
全国の書店やオンライン書店で好評販売中。
西尾市岩瀬文庫の休憩室でも販売しています。通販のお問い合わせは電話0563-56-2459まで。